はじめに
とりあえず、裁判ラジオを作ってみようと仮定しよう。裁判ラジオを作るにあたりどのような仕組みを取り込むべきか考えなければならない。特に、裁判を面白くするには、ストーリーにある種の過酷さが必要だと考えている。というのも、地裁だと何でそうなるのか全く意味がわからない判決文も出されるからだ。そうなると視聴者も納得できないし、学習ソースが判決文だというと裁判所が不条理に感じる人も出てくるだろう。
そういうわけで、裁判ラジオには原告に対して過酷さを要求したい。判決が原告に傾くような判例を作りたい。
過酷な判例
過酷な判例は面白い。世の中には信じられないほど過酷な判例があったりする。過酷な判例を見るとなかなかドキドキするものだ。最後に裁判所の判断を見ながらこればどっちが有利か考えると、これもなかなかに面白い。
過酷な判例の多くは労働災害が多かったりする。遺族がいるとかなり過酷だ。ただ、そこまで過酷にするとただただしんどいので、見ていてエキサイトする判例が欲しい。いい感じにエキサイトするのがDV裁判や契約関係の損害賠償請求だ。互いに平行線で結論が見えなかったり、最後になって重要な事実認定があったりする。これが面白い。
過酷な判例ほど見ていて興味をそそる。いい判決文が出たと満足する。
その判例をベースに証人尋問を組まなければならない。つまり、ストーリーありきとして作らなければならない。なかなか難しい話だ。
gpt-4だといくらでもプロンプトを投げられるので、実験をそこそこやらないとならない。特に、複数のAIと組み合わせるため、お互い協調しやすい指示を投げなければならない。難しい。
例えばこんなこともできる。
裁判所の判断(争点ごと)
争点1:上司Aによるセクハラ行為の有無
• 裁判所の判断
原告が提出した物的証拠(社内チャットのログ、メールの文面)には、上司Aが「もっと女性らしくすればいいのに」「俺と食事に行かない?」といった内容が含まれており、これらは社会通念上セクハラ行為と認められる。また、原告の同僚BおよびCの証言により、Aが会議中に「Xさん、そんな服装じゃ男性にモテないよ」と発言した事実も確認された。
一方、被告の主張である「冗談や親しみの表現である」との弁解は、当該発言が一貫して原告を対象としており、原告が不快感を示した後も継続していた点から認められない。
結論:上司Aの行為はセクハラに該当すると認定する。
争点2:会社の対応の適切性
• 裁判所の判断
被告は、原告からの相談後に調査を行ったと主張するが、提出された調査記録は非常に簡素で、聞き取り調査は形式的に終わり、Aの行為を問題視した証拠はなかった。また、原告の申告後も具体的な措置(加害者との接触回避、職場環境の改善)が講じられておらず、むしろAが原告に「なんで俺を悪者にするんだ」と詰問した事実が同僚Dの証言で明らかとなった。
被告が行ったセクハラ防止の研修も、報告後の事後対応には含まれず、労働契約上の配慮義務を尽くしたとは言えない。
結論:会社はセクハラ問題に適切な対応をせず、配慮義務違反が認められる。
争点3:セクハラ行為とうつ病発症の因果関係
• 裁判所の判断
原告が提出した診断書では、主治医が「長期間にわたる職場での心理的負荷」がうつ病の主要因と明記しており、また同医師が証人として出廷した際も「特にセクハラの被害が主な原因」と証言した。一方、被告は「業務上のストレスや私生活の問題の可能性」を指摘したが、それを裏付ける具体的な証拠は提出されなかった。
また、原告がセクハラ相談後もAとの接触を余儀なくされたことが、精神的負担を悪化させたことは、同僚Eの証言や原告の日記(物的証拠)からも確認される。これらの証拠から、セクハラ行為とうつ病発症の因果関係は十分に認められる。
結論:セクハラ行為が原告のうつ病発症の主要因であると認定する。
総合判断と判決
上記の争点を総合的に判断し、裁判所は以下の結論に至った。
1. 上司Aの行為はセクハラに該当する。
2. 被告会社は原告の相談に適切に対応せず、配慮義務に違反した。
3. セクハラ行為とうつ病発症の因果関係は立証された。
よって、被告会社には損害賠償の責任があると認められ、原告に対し慰謝料500万円および治療費150万円、計650万円を支払うよう命じる。
文字が大きいがスマホだと編集が難しいので勘弁して欲しい。実際の判決文はもっと長いので、これをもっと長くし、最終的な判決文を出力させる必要がある。
争点もたくさんあるはずなので、争点をもっといっぱい用意してもらわないとだめだ。実際には細かく指示する必要がある。
判決文を作ったら証人尋問のストーリーを作成する。ストーリーが決まれば、采配師にキャラごとの振る舞いを要求する。その要求に応じ、キャラは発言しなければならない。
だんだん頭の中で、構成が決まってきた。問題となるのはどうやってテーマを選ぶかだ。テーマ選びは2人の原神キャラが雑談するシステムでも問題になった。何事もテーマを決めるのは難しいということだ。
テーマ選びのアルゴリズム
原神キャラ雑談は任意のカテゴリ、トピック、サブジェクトを自分で定義して、ランダムにその内容を選んでもらっていた。
今回もその方法を考えている。カテゴリには労働審判、損害賠償、知的財産、などなどがカテゴリになると思う。トピックは、さらに深掘りしてDV、夜逃げ、離婚、慰謝料等々に分けられる。さらにサブジェクトでは、流れの方向性を決める個々の事象を定義する。誰が悪いかとかそんな話だ。
これをランダムに切り替えてくっつけておけば、テーマは完成すると思う。と思ってる。実際に成立するかはやってみないとわからない。
とにかくたくさん列挙させて、ランダマイザがよしなにやってくれることを期待するしかない。テーマを自動で作るのは意外と難しいものだ。気持ちとして1000行ぐらいあれば被ることはないと思う。
というよりむしろ、判例を片っ端から集めてきてChatGPTにテーマを判断させた方が早いかもしれない。それでテーマを集めてきて、ランダムに組み合わせることで、とんでもない内容の裁判が出来上がる気がする。